宮古島の風習「オトーリ(御通り)」

宮古列島には「オトーリ」というお酒の風習があるんです。仕事の面接で「酒の飲める?」っと何回か質問された理由が来てなるほど!ってなりました。

ざっくりと説明すると、宴会やお祝いごとで延々と泡盛の盃を回し続けるという風習です。

ルールもあって、①飲み会の場で参加者の中から「親」が出てみんなの前で口上(こうじょう)を述べた後、グラスに注がれた泡盛を飲む→②隣の席の人にグラスを渡して泡盛を注ぎ飲ませる→③順々に回していき、最後の人が飲み終わったらその人が親に泡盛を注いで親が飲む。→④再度口上を述べ次の親を指定する。

 

昔は穀物の生産が少なくて庶民にとって泡盛はとても貴重品だったんです。その泡盛を酒宴の参加者みんなに均等に分けるために行われていたそうです。(ちゃんとした歴史はGoogle先生に教えてもらってください!)

今は親交を深めたり、抱負を言う機会だったりコミュニケーションツール的な風習になっています。

 

健康志向や個人の尊重みたいな感じで日本自体の飲みにケーションが減ってきていて、宮古島も若い世代や移住者はオトーリをあまり行わないそうです。

ちなみに私の住んでいる友利部落の年配者はオトーリがないと酒の場じゃない!っていう昔ながらの考えで120%飲みの席ではオトーリを回します。だいぶ慣れましたが、たまに出くわす氷が入っていない泡盛のオトーリはきつい!これは要注意で!

まぁ実際オトーリのおかげで地域の皆さんとコミュニケーションとる回数は増えているし、数十年後にはさらにオトーリ文化が衰退していくと思うので、オトーリ現役世代と飲めるのはよい機会かなと思ってます。

飲みすぎ注意で楽しんでいきますー!