地域おこし協力隊

地域おこし協力隊とは?

人口減少や高齢化等の問題になっている地方で地域外の人材を誘致して、その問題に対して取り組んでいきながら定住を図る取り組みで、任期はおおむね1年以上3年以下の期間。地方自治体の委嘱を受け地域協力活動を行って行き、活動最終年か任期終了後翌年に、その地域で起業をすると経費100万円が助成される。っという感じの似たような情報が多く上がっています。

一言で言うと「3年間給料をもらいながら地域活性化活動に取り組み、定住する準備を整えてねっていう制度」です。

 

なんでこの制度ができたかって言うと都市部への人口集中により、地方が機能しなくなってきているからです。どのくらい地方が衰退してきているかといくと・・・

 

5年ごとの国土交通省と総務省が行う集計

2016年調査で限界集落は1万4375集落(全国の市町村の22%)5年前の調査から4000件を超える集落が限界集落に陥っている。

 

農林水産省・農林水産政策研究所資料

全国の存続危惧集落3000弱→2050年には1万3000集落に増加することが見込まれてる。 

 

という数字がでています。じゃあ限界集落になるとどうなるの?ってなりますよね。こうなると私は思っています↓

以前に集落向けにプレゼンした資料の抜粋

 

協力隊は平成21年度「都市部の若者の地方への定住移住を図る取り組み」として総務省が創設しました。そこからあれよあれよと採用する自治体が増え平成30年度時点では隊員数が約5,400名、約1,000自治体が協力隊を採用して、退任後も6割程度はその地域に定住しています。

ネット上で協力隊は税金使って遊んでいるだけだ!などマイナスの書き込みも良く目にしますが、、

起業して活躍されている方もいます

地元企業に就職して頑張っている方もいます

その地に残らなくても関係人口として関わっている方もいます

数字には表れませんが地域が少しでも元気になって、自分達の地域をなんとかせねば!と前向きな気持ちになっている地元の人かもしれません

 

地方活性の一つとして十分な効果はでているのではないでしょうか?

賛否はありますが個人的には良い制度だなと思っています。

向いている人

大前提にどんなミッションにしてもコミュニケーションが苦手な人には向いていないと思います。まぁ仕事を捨てて知らない土地にからだ一つで行く仕事なので、コミュニケーション苦手な方は応募しないとは思いますが笑

 

〈その他〉

・手に職がある方

・起業経験のある方

・のーてんきの方

・心が折れない方

・バランス感覚のある方

・行政とうまくやれる方

 

 


ミッション

協力隊はどんな仕事してるの?って疑問を抱く方が多いと思います。答えは各地方自治体によって抱えている課題は違い色々ありすぎて分かりません笑

ただ大きく分類すると、ミッション型とフリーミッション型に分類されています。

 

〈ミッション型〉

募集要項に明確な仕事内容が記載されていてその仕事に従事する。卒業後はそのままその仕事関係に就く/引き継ぐ事が多い。

メリット:仕事が決まっているのと最初から同じ方向をむいている周りがいるので、迷子になる事が少ない。

デメリット:業務が決まっているので、その範囲内でしか活動できない。

採用例

・観光PR(行政観光課、道の駅に出向、観光協会へ出向etc)

・事業継承(伝統事業の継承、農家の後継etc)

・空き家改修(行政、空きやバンクetc)

 

〈フリーミッション型〉

地域が何を求めているかを考え行動していく。ミッション型より自由度はあるが、仕事を自分で作っていく必要がある。うまくいけば作った仕事が生業となる。

メリット:0を1にする仕事なので自由度がある。

デメリット:仲間がいない所スタートなので、入り込めないと孤立する。成果が対外的に見えにくい事が多い。

採用例

・○○を活用した地域活性化に繋がる活動

・○○と協力した地域活性化に繋がる活動

 

※協力隊は税金を使って仕事をしているので、ミッション型/フリーミッション型ともに公共性のある働き方でないと認められません。

なので、なんでも好き勝手できるわけではないのでご注意を!

また、それぞれの自治体や自治体の協力隊担当により協力隊の扱いが大きく変わります。検討している地域に協力隊がいれば発信している情報をみたり、連絡とってきいてみる。近年は協力隊も多くなってきていて、(協力隊の目線で)行っちゃいけない自治体の情報もでているのでしっかり調べた上で応募して下さい!